DOCTOR
院長紹介


髙階
 光博

TAKASHINA     MITSUHIRO 


BIOGRAPHY


1988年 東京歯科大学卒業


1988年 日本歯科保存学会会員


1989年 日本口腔インプラント学会会員


1992年 大学院修了・歯学博士


2012年 神奈川県歯科医師会医療管理委員


2016年 東京歯科大学非常勤講師




GREETING
院長のご挨拶

○地域に根差した歯科医療を

昭和42年に父が笹野台に開業し50年以上が経過する中、平成8年に現診療所に移転開設しました。

皆様のお役に立てるよう、かかりつけの医師として、地域医療に貢献できるよう努力・研鑽してまいります。


 


 

○全身の健康はお口から始まります

中高年におけるQOL(クオリティーオブライフ)の向上には、まずは健康な体が必要です。たとえば、細菌やウイルスに対する抵抗力をつけるには自然免疫を高めることが必要です。免疫力は毎日の食事が大きく影響してきます。

つまり全身の健康は、栄養バランスの良い食事が美味しく食べられ、人と楽しく会話をし、仲間と社会参加をすることにより実現できるのです。そのためには、お口の機能(食べる、話す、呼吸するなど)を維持・向上させることが不可欠です。

 


 

○オーラルフレイルになると

お口の機能が虚弱になる「オーラルフレイル」の対策は、歯の治療、入れ歯の修理などだけでは克服できません。咬む力はもとより、唾液の分泌量、舌・お口のまわりの筋力、飲み込む力、吐き出す力が非常に大切になってきます。

なぜならお口の機能の低下は誤嚥性肺炎の原因であり、身体的フレイルのリスクが2.5倍、サルコペニア(筋肉減弱症)のリスクが2倍以上に、要介護認定リスクが2.4倍に、死亡リスクが2倍以上に増加すると言われています。

フレイル(虚弱)は健康と要介護状態の中間の状態ですが、適切なケアにより機能を回復できる可逆性の状態でもあるのです。


 


 

○適切なケアとは…


最近、「むせる・食べこぼす」、「やわらかいものばかり食べる」、「滑舌が悪い」、「お口が乾く」、「あごの力が弱い」など、お口のささいな衰えが気になりませんか?実はお口や顔、のど周囲の筋力低下に関係するのです。
特に飲み込む力(飲み込みに関係する筋肉の総合的な力)は40代、50代から徐々に低下してきます。

また、脳神経への障害が原因で嚥下障害が起こることも多く、嚥下障害の約半数が脳卒中の後遺症と言われています。そして、自然の加齢変化では1年間に筋肉は1%減少しますが、高齢期での「2週間」の寝たきり生活は実に「7年分」の筋肉消失に値し、入院期間中は1日で筋肉は1%減少すると言われています。

また、高齢者のBMI(体格指数・[体重(Kg)]÷[身長(m)²])と栄養管理の観点からは、BMIが20以下になるにつれ死亡の危険度オッズ比が上がるとされ、65歳からはカロリー摂取の考え方を「生活習慣予防」から「フレイル(虚弱)、サルコペニア(筋力低下症)予防」へと変えていく時期になります。具体的には、エネルギー制限、塩分脂肪制限の食事から適切なエネルギー、良質なタンパク質、ビタミン類摂取の食事に改善することが大切です。

ささいな衰えが気になり始めたら、まずは『歯科ドッグ・オーラルチェックアップ』でご自身のお口周囲の筋肉の実力を数字で客観的に捉えて、患者さんお一人おひとりの状態に適したケアやトレーニングを受けられ自助努力されることが、

『お口の健康➡️全身の健康➡️健康寿命の延伸➡️幸せな生活』という目標につながると考えています。



院長 髙階 光博